はじめに
みなさん、こんにちわ。
管理人のayumです。
すっかり寒くなりましたね。
さて
縄文漬けでお馴染みの
つけもの人”中川仁さん”が、今回は粕漬けを伝授しに
またまた愛媛に来てくださいました。
今回は会場もガラッと変わりましたが
調和にあふれ、とても和やかな一日でした。
その内容をお話します。
良かったら一緒にみていきましょう。
内容
新天地の新店舗

いままでお世話になった会場は
石鎚神社の境内の”ヴィーガンカフェ月虹”さんでした。
糠漬けと粕漬けの内容は前回の投稿をご覧くださいね。
このたび
10/22に丹原町の古民家を改装して
新たに”ヴィーガンカフェ月虹”がオープンしました。
仁さんの粕漬けは10/29
オープンほやほやの月虹さんにて開催されました。
なんでも自身でこなす月虹のオーナーは
オープンまで、ほぼ一人工務店をしていたそうです。
器用な人はなんでも自分でできる
羨ましいな…
内装からインテリア設置まですべて一人で仕上げたそう。
石鎚神社さんで使っていたテーブルクロスを
リメイクしてカーテンにしていました。
古民家と草原のようなくすんだ緑色の壁は
とても落ち着きます。
日当たりのいい廊下に
とてもマッチしている淡い緑色のカーテン
丹原の高台にあり、海からの心地のいい風が吹き抜け
生まれ変わったテーブルクロスならぬカーテンを揺らします。
今回の顔ぶれ
まずは、仁さんのお話からはじまりますが
仁さんのリクエストで参加者の自己紹介から。
私のように縄文漬けをコンプリートしている方がほとんどで
毎回顔なじみの方が多く
自己紹介も和気あいあい。
新しい顔ぶれの方の中に
最近、愛媛に移住してきた方がいらっしゃいました。
その方は県外のWSで仁さんの漬物を初めて食べて衝撃が走り
今回も愛媛で開催されるときき松山から駆け付けたそう。
男性の方もおひとりで参加していました。
遠くは福山から、香川からも。
ほんとに仁さんの人気はとどまることを知りません。
漬物を食べた人がどんどん体調が良くなり
身体だけではなくこころまでも穏やかにしてくれています。
漬けた人が周りの方にお裾分けすると
おいしいととても喜ばれます。
など沢山の嬉しい調和が広がっているのがわかりました。
私も、初めて糠漬けを漬けて
友達にお裾分けしました。
その美味しさの虜になった友人3人と共に
夏のしば漬けに続き、粕漬けに参加しました。
友人の一人が、仁さんのしば漬けを食べ始めて
あまりイライラしなくなった
怒らなくなった
お腹が軽くなったと話してくれました。
旦那さんがびっくりするほど
穏やかになったそうです笑
旦那さんが、漬物石と樽をもう1セット買ってくれた
と嬉しそうに話してくれました。
仁さんのお漬物は、自身から夫婦仲へ、家族、友人…
周りをどんどん穏やかにしてくれています。
この循環が地域から日本へ
世界へ、そして宇宙へと調和がひろがっていくんだろうなと
思うとわくわくしますね。
和の国、日本の伝統の漬物で調和する
なんと素晴らしいことでしょう。

仁さんの縄文漬けは門外不出ではない
私も家族はもちろん、友人や仲間にお裾分けしています。
中には、毎日食べたいから作り方を教えてほしいと頼まれ
一緒にしば漬けを漬けました。
そのことを仁さんに伝えると
とても喜んでくださり、どんどん広げて下くださいとおっしゃってくれました。
世の中、自分の手柄にしたい方が多い中
仁さんは違います。
WSで習った人がまた次の人に伝える
仁さんの講座を受けなくても広がる
そうすることで
調和はどんどん加速する。
仁さんが目指しているところは
日本の調和のため
身体の中が自然界と地球そのもの
まずは自身のお腹の中を調和させる
そうすることで宇宙とつながる
そんな人が増えたら
縄文時代のような調和のとれた日本に戻ることができる
そんな思いで仁さんは漬物と樽を乗せて今日も全国を走り回っています。
粕漬けに至るまで
仁さんいわく粕漬けは
ついでに漬けてできたそうです。
漬ける期間は年中いつでもつけることができると。
粕漬けにはでんぷん質は向かないそう。
おすすめは大根、人参、ごぼう、菊芋、ハヤトウリ
夏と冬はこれらの野菜があるので沢山漬けることができる。
春秋は野菜が少ないけれど、でんぷん質以外の野菜ならなんでもいいそうです。
ジャガ芋、里芋、さつま芋、蓮根は粕漬けには向いていないようです。
ちなみに私は蓮根が大好きです。
酒粕とは?産業廃棄物?
酒粕とは
日本酒の製造過程でもろみを絞った後に残る固形物。
タンパク質、アミノ酸、ビタミン、レジスタントプロテインが多く含まれます。
板状の「板粕」、ペースト状の「練り粕」、バラバラになった「バラ粕」があるそうです。
仁さんの粕漬けには「板粕」を常温で1年以上置いた泥状が使われます。
酒粕の余りは、産業廃棄物になってしまうと仁さんは言います。
全国の酒蔵で酒粕の使われない分は廃棄されます。
日本中の酒蔵で余っている
その酒粕を使って、一人でも多くの人が
粕漬けを漬けると産業廃棄物が減る。
そして粕漬けを食べると調和される。
いい循環が生まれます。
私は、酒粕が産業廃棄物になっていることを
仁さんのお話で初めて聞き
衝撃を受けました。
仁さんの活動は、人にも地球にも、世の中にも優しいですよね。
まさに調和です。
引用:Wikipedia 酒粕
a.wikipedia.org/wiki/酒粕
酒粕って凄い
もろみから酒を絞った粕が酒粕。
「板状」の酒粕を常温で1年以上おいても腐らないそうです。
腐らないのも驚きですが、
おけばおくほど、熟成味噌のような茶色から黒っぽく変色していきます。
味もだんだんと濃く深くなります。
仁さんが37年物の酒粕を味見させてくれました。
カカオの濃いブランデーの入ったチョコレートを舐めているようで
とても美味しくて驚きました。
味噌もワインもそうですが、寝かせれば寝かせるほど
より風味が増します。
酒粕は湿気が苦手だそう。
暖房が利いている部屋でも大丈夫と仁さんは言います。
保存場所には注意が必要ですが、常温でOKなのがいいですね。

まとめ
酒粕漬けは偶然できたお漬物でした。
が、産業廃棄物を減らすことができる。
酒粕自体が好気発酵したもの。
奈良漬は砂糖が沢山入っているけれど
粕漬けは塩と野菜、酒粕のみで身体に優しい。
粕漬けは、塩漬け後、天日干しして本漬けに
食べごろは8か月後…来年の7月ごろということになりますね。
お楽しみを待つのは長いのね~笑。
糠漬けは、本漬け後1か月から食べ始める。
しば漬けは、漬けてから2週間から食べ始める。
粕漬けは、本漬け後8か月後から食べ始める。
作り方
材料
野菜(大根、ごぼう、人参など)3㎏
塩 野菜に対して17% 500ℊ
酒粕 4㎏
樽 20ℓ1つ 10ℓ1つ
重石 野菜の5~6倍(3㎏なら18㎏)
漬物用ビニール袋 2枚
大根は縦半分に切る
ゴボウは土を洗い5cmくらいに切る
20ℓの樽に漬物用ビニール袋を2枚重ねて敷く
塩軽く一掴みを樽の底に振る
大根を断面を下にして並べる
先ほどの量より少し多めの塩を振る
野菜を並べる
塩を振る(上に行くほど塩の量は多くなるように)
野菜を並べる
残りの塩を全て振る
並べた面が平らになるように気を付ける
1枚目のビニール袋の口を軽く縛る
2枚目のビニール袋の口も軽く縛る
樽についていた、落し蓋をする(山が上)
重石を乗せる
水が上がって2週間以上置く
野菜を出して5~6時間天日干しにする(かごなどの上がよい)
10ℓの樽の底にに酒粕をおたま1杯入れる
天日干しにした野菜を敷く
酒粕をかける
これを繰り返す
残りの酒粕を全て樽に入れ蓋をして8か月熟成させる
6か月ごろ味見をする
完成
酒粕漬けが食べれるようになるまで一番長くかかりますね…
みなさんも作ってみてください。
来年の夏には美味しい酒粕が食べれますよ~。
終わりに
今回も仁さんと握手をしていただきました。
やはり柔らかくて暖かいそして
周りを包み込む
とても壮大なエネルギーを感じました。

お知らせ
なんと
仁さんが本を出しました。
自然農法家、無肥料栽培家の「岡本よりたかさん」の
著書「日々、発酵くらし」~生活に役立つ「醤油」と「米糀」の作り方
仁さんの本ではないのですが
岡本よりたかさんとの対談がなんと40ページも
掲載されています。

私は岡本よりたかさんをInstagramやYouTubeを見て
知っていたのでうんうんと納得。
今回仁さんは、その本も持参しており
なんと仁さんのサイン付きで購入することができました。
おまけに写真もこころよく引き受けてくださいました。
仁さんは、とても穏やかで前回お会いした時よりも
さらに柔らかくて話しやすい雰囲気でした。
仁さんは、縄文人のような風貌ですが(ごめんなさい笑)
古民家は苦手だそう笑…おもわず吹き出してしまいました。
古民家にはトラウマがあるとおっしゃっていました。
なんとなくわかる気がします。
今日も仁さんはどこかでお漬物を伝授しています。
機会があれば、ぜひ生の仁さんを味わってみてください。
時間が止まったようなタイムスリップしたような
不思議な空間を過ごすことができますよ。
それでは
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
仁さんのWSスケジュールはInstagramをご覧くださいね。

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